今回もキャンピングカーに関する検証なのですが、
過去、200Wのソーラー発電を併用しながらサブバッテリーでエアコンを何時間稼働させれるかという実験を行いました。
その時視聴者の方から頂いたコメントでエアコンの他に冷蔵庫なども使用しながらだとどれくらい使用時間に変化があるかやってほしいとテーマをいただきましたので、
今回は、猛暑日の昼間、エアコンと冷蔵庫と車内の照明をつけた状態で、サブバッテリーの電力でどのくらいの時間稼働するかという内容でまとめてみます。
搭載しているサブバッテリーについて
まず、このキャンピングカーに積んでいるバッテリーについてなのですが、
115AHのディープサイクルバッテリーを3個つないであります。
1個あたりの容量が12V×115AH=1380WH、総容量で4140WHとなります。
バッテリーについては容量分全ての電気を取り出せるというものではなく、電気の取り出し方によっても取り出せる電気の総量が変わってきます。使用条件によって様々かとは思いますが、あくまで目安として一般的にバッテリー容量の60~70%程度の容量を目安に計算するとわかりやすいんじゃないかなと思います。
あと、天井に200Wのソーラーパネルを設置しています。
太陽が出ていれば充電されていきます。これは補助的な役割ですね。
それでは検証して行きましょう。
検証した日は8月の真夏。炎天下の環境下で行いました。
エアコンの設定温度は25度、消費電力は最大580W
冷蔵庫は65Lで消費電力は45W
12時検証スタート!室温は33.1度。ここから1時間おきにチェックします。
現在の外気温は34度。(日陰)
1時間経過(13:00)室温は27.5度に低下。バッテリーの電圧は12V以上キープ
2時間経過(14:00)室温27.8度
外気が暑すぎでなかなか室温が下がりません。
この日の最高気温38度(日向では50度振り切ります)
3時間経過(15:00)室温27.1度
3時間稼働してここで早くも電圧が12Vを切りました。
外気が暑く、常にエアコンが稼働している状態でしたので電圧降下も早くなりました。
3.5時間経過(15:30)室温26.8度
ここで電圧が11V付近まで低下したので運転をストップします。過放電状態です。
本日のソーラー発電量は21.6AHでした。
【まとめ】暑すぎで長時間のエアコン稼働ができず
エアコンと冷蔵庫と照明をつけた状態での稼働時間は約4時間ということになりました。
前回の動画ではエアコンのみ使用した状態でしたが今回と同じ25度設定で7時間稼働しました。
今回大幅に稼働時間が短くなったわけですが、大きな要因としては気温の違いだと思います。
前回の動画を撮影した時は6月で、午後1時から2時頃の日向での気温は38度くらいでした。
一方この動画を撮影したのが8月末で同じように日向に温度計をおいていたのですが
50度を振り切ってしまい計測ができませんでした。日陰での最高気温が38度でした。
6月とは比べ物にならないくらい暑かったです。
エアコンについては25度設定にしていましたが、
外気が暑すぎたせいか室内の温度は27度を下回りませんでした。
キャンピングカーについては断熱材が入っているので乗用車ほど外気に影響されないにせよ
室温が27度から下がらないのでエアコンは省エネ運転にならずずっと動いていました。
冒頭で実際に使用できるバッテリー容量の目安は60~70%程度とお話ししましたが、 今回は60%と仮定して実際使用できる容量を約2500WHで想定します。
エアコンの消費電力が580W冷蔵庫が45W、照明が6W程度ですので、
消費電力の合計は約630Wです。
総容量から商品電力で割ると大体4時間程度という計算になって、
今回の検証結果と概ね同じです。
今回わかったことは猛暑日にサブバッテリーのみでエアコンを稼働させるのは短い時間に限れらてしまう結果になりました。
あまりシーンとしては炎天下に車を停めっぱなしでその中にずっといるというのはないかもしれませんが、そのような条件で使用する場合は、外気に大きく左右されるということになります。
しかし、これはあくまでサブバッテリーで稼働させる場合の話であり、
外部電源に接続すればバッテリーの残量を気にしなくていいのでエアコンをフル稼働させ一気に冷やすことも可能です。
猛暑日のような過酷な環境下では電源が確保できるオートキャンプ場かRVパークなどをご利用することをお勧めします。
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